熱中症はどんな時?

■ 熱中症になりやすい状況

夏は犬たちがもっとも苦手とする時期で、暑さにより、熱中症が多く見られます。
主に気温の上がってくる夏場に多く見られますが、5月でも夏日になることは珍しくないため、注意が必要です。
犬は人間に比べ、地面に近い分、照り返し熱での暑さも倍増しますので、炎天下の中の散歩はもってのほかですよね。
アスファルトの温度も上昇するので、熱中症にはならなくても、火傷する恐れもありますので、お散歩時は注意しましょう。
また、直射日光に当たらなければ熱中症にはならないと勘違いされることがありますが、直射日光に当たらなくても、閉めきった屋内や車内におかれたり、屋外の日陰にいてもアスファルトの照り返し熱を受け続けたり、暑い日に激しい運動をすることによっても体温は上昇し、熱中症を起こすことがあります。特に下記の場所では熱中症が起きやすいです!注意しましょう。

■ 室内でのお留守番

夏場のエアコンをつけていない室内での留守番も、熱中症の原因となります。
閉め切った室内、特に気密性の高い集合住宅などでは、想像以上に室温が高くなります。また、カーテンをせず直射日光が室内に入り込む状態や、ケージの中などに入れて犬が自分で涼しい場所に移動できない状態での留守番はさらに危険です。
また、エアコンをつけているからといっても油断はできません。エアコンがついていても、日のあたりやすい場所にケージを置き、その中で留守番させるような場合は、熱中症になる危険があります。

■ 車の中でのお留守番

犬の熱中症の原因でもっとも多いのが、車内での留守番です。ニュースなどでも報道を見たことがあると思いますが、日差しの強い駐車場で、エアコンをつけずに停車した車内は、熱がこもり温度が急上昇します。
そのような車内では、たった数分で熱中症になってしまうことさえあります。
また、エアコンの代わりに窓を少し開けたとしても、まったく安心はできません。換気が十分ではないうえ、不慣れな車内での留守番に犬が興奮すれば、体温が急上昇することがあります。

■ 日陰が無い場所での繋留

直射日光のあたる屋外で繋留する場合も、熱中症の原因となります。
日陰のないコンクリートの上など、照り返し(放射熱)の強い場所は特に危険です。

■ 夏の昼間の散歩

蒸し暑い日中のお散歩も、しばしば熱中症の原因となります。
真夏のアスファルトの上は50℃近くに達します。地面近くを歩く犬は照り返しによる放射熱を受けやすく、一緒に歩く人間の想像以上に暑さの影響を受けます。
また、高温のアスファルトやマンホールの上を歩けば、足の裏(肉球)を火傷するという別の危険性もあります。

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